今年(2022年6月21日)で43周年を迎えられた「cafeぶいえいと」は、長年地域の方に愛され続けています。
今回は、JR茨木駅東口からすぐの「cafaぶいえいと」(株式会社ぶいえいと)代表取締役社長の在田徹さんに、お話を伺ってきました。
「cafaぶいえいと」は、以下「ぶいえいと」(敬称略)と記載させていただきます。
■Facebook:https://www.facebook.com/cafebuieito
■Instagram:https://www.instagram.com/__cafe_v8/?hl=ja
■オンラインストア:https://cafeveight.stores.jp/
■電話番号: 072-625-9526
■住所:〒567-0887 大阪府茨木市西中条町1−1
気持ちがリセットできる店でありたい
まずはじめに、お店についてお聞かせください。『ぶいえいと』での取り組みや、大切にされていることって何かありますか?
うちには理念を書いた紙(理念表)をスタッフの目につくところに貼ってるんです。僕は理念の浸透に、すごくエネルギーを注いでいるんですよね。
例えばお客様が、些細なことで夫婦喧嘩をしたとか、仕事でトラブっているとか、学校の勉強でつまずいているとか、生きているといろんなことがありますよね。
だけど「ぶいえいと」に来たら、気持ちがリセットできるような。
それが料理であったり、コーヒーであったり、茨木に住んでいる人がここに来たら元気になっていただけるような、そんなお店でありたいと思っています。
そのためにも、スタッフには笑顔と気持ちが大事だよと話しています。
茨木を活性化したい!その理由は「かっこいいから」
茨木に住んでいる人が元気になるお店で在りたい…その原動力とは?
「茨木を活性化したい」っていつも言ってるんですが、その理由は「かっこいいから」。きれいごとかもしれませんが、そのきれいごとを地で行こうかなって思っているんです。
「ぶいえいと」には毎日200名以上のお客様が来てくださるのですが、その方たちが元気になって帰られる、ただそれだけで良いんです。だけどそれを365日続けることって尋常じゃないと思うんです。
地域のために何ができるのか、僕らだからこそできることは何か、困難をどうやってチャンスに変えるのか、ポジティブに考えられるように意識しています。
僕はポジティブしか世の中を、切り拓くことができないと思っているんです。
経営者としての仕事は従業員満足度を上げること
在田さんの考える経営者像というか、目指すべき姿みたいなものってありますか?
サラリーマンを経て「ぶいえいと」を継がせてもらうことになったんです。僕は引っ張るタイプのリーダーではないんですよ。自分で思っているのは、みんなを主役にすることが得意な、押し上げるタイプのリーダーなんです。
コミュニケーション能力とか、人間関係構築、たとえばコーチング、接客や調理にしても、論理的に仕組み化して、35人みんなができる環境を作ることが僕の仕事なんです。
経営だけできる器量ではないので、現場に入って、料理も作って、全部に関わることにしました。うちのスタッフのほとんどが、子どもの頃からお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんとご飯を食べに来てくれていて、ここで働きたいと思って応募してくれた人が多いですね。
元々、ホスピタリティを大切に思って来てくれているので、ミスマッチがあまりないんです。
僕はスタッフに、目の前のお客様がどうしたら笑顔になるのか?元気になるのか?を常に考えようと伝えています。
飲食店の経営ってテクニックだけ、気持ちだけではなく、どちらも相重なって初めて商売が成り立つと僕は思っています。
僕が思う経営者としての仕事は、従業員満足度を上げること。
現在、35人のスタッフがいるんですが、35人全員の性格や個性、何を目指しているか、何が欠けているかということに関してはだいたい言えます。
まずスタッフが満たされてないと、目の前のお客様を喜ばすことはできませんよね。
夢を語ること=『ぶいえいとのスタンダード』
ぶいえいとで働かれているスタッフの皆さん、全員笑顔が素敵でイキイキしていますよね。何か秘訣ってあるのでしょうか?
一人ひとりの夢を色紙に書いて、更衣室に貼っているんですが、うちのスタッフ全員が自分の夢を自信をもって言えます。普通は人前で夢を語るのは恥ずかしかったりすると思うんです。
自分自身も夢を人に言うのが恥ずかしいという気持ちもあって、だけど「茨木で一番お客様を喜ばせる場所になろう!」言い続けたんです。
言い続けてやり続けると、例えばマラソンのデッドポイントみたいに、そこまで息が苦しくて、でもそこを越えるとだんだん息が整ってきて楽になるんですよね。
だから要はそこにたどり着くまでやり続ける、言い続けることが大切で、スタッフにおいても、デッドポイントを超えてそんな人たちばかりになりましたね。それが今の「ぶいえいと」のスタンダードです。
茨木で一番の労働環境にしようとおもっているんです
夢を語れる職場、素敵ですね!!本当に皆さん夢を真っ直ぐに語られえていて刺激になります!(インタビュー中に、スタッフさんの夢を聞かせていただきました:後述)
今でも「ぶいえいと」には40年前や20年前のスタッフ、卒業生が顔を出しに来てくれます。コロナの影響で2年ほどやっていないんですが、うちは卒業式もやるんです。
忘年会もどこかの宴会場でやるとかではなくて、当日は夕方に店を閉めて「ぶいえいと」でやるのですが、料理担当、スイーツ担当、ゲームや漫才、ダンスなどみんなに何かしらの役割があります。
「嫌やな」「発表するん恥ずかしいな」
そう思う人もいると思うんですよね。だけど忘年会が終わってみると、まるで体育祭の後のような達成感があるんです。そうすると、スタッフ同士がさらに仲良くなったりとか絆ができるんですよ。
僕が帰った後も、同世代や同期、パートさんごとに喋ったり、すると翌日からの空気感がすごく良いんです。
スタッフが気持ちよく働いてる店って、たいてい居心地が良いものなんだと僕は思うんです。
唯一無二の店、唯一無二の職場に
最後に、在田さんの夢についてお聞かせください
僕は今52歳なんですけど、75歳まで自分でランチをやりたいと思っています。
会社を大きくすることではなくて、この1店舗でめちゃめちゃ深い店を作りたい。ここに関わる人たちがハッピーになってほしい。
働くことで人生が変わるとか、ポジティブになれるとか、その一つの要因になれるだけでも価値があると思っています。
スタッフには学生もいるのですが、「この人暑苦しいけど、こういう大人もいるねんな」と、もしかしたら思われているかもしれません。
ですが、そう思われること自体は、悪いことではないんじゃないかなと、僕は思っているんです。
「お前ら、大人って楽しいで」
「贅沢することとか、旅行に行くとかが楽しいっていうんじゃなくて、ピンチをチャンスに変えたり、気の合う仲間と働けることが実はめっちゃ幸せなことなんやで」
他愛もないことを真顔で言える大人って、なんかいいじゃないですか。
日々淡々と変わり続けて、地域の人に喜ばれる店になり続ける。茨木のここにしかない唯一無二の店、唯一無二の職場、そういう場所になり続けることに僕らの存在意義があるんです。
インタビュアーから見た在田 徹さん*:裏話
インタビュアー(現在41歳)が幼い頃、祖母に連れられ「ぶいえいと」さんにはよく行っていました。生前祖母が大好きだったお店です。
そんな「ぶいえいと」さんに今回、取材させてもらえることが決まり、取材の日を心待ちにしていました。実際にお会いした在田さんは、エネルギッシュでユーモラス、そしてまっすぐな、素敵な方でした。
取材の合間には、学生スタッフさんと店長さんの夢を聞かせてもらうことができました。(スタッフみんなの胸元には、夢を書いたプレートが付けられています。)
スタッフの学生さんの夢:地元である沖縄で、美味しいお酒に加えて、美味しい料理も提供できるBARを作ること。
店長の夢:旦那様と、『お茶とお菓子のお店』を開くこと。(物件候補もあり、もうすぐ実現されそうです!)
まっすぐに、そして堂々と話すお二人は、漠然と夢を語る人ではなく、目的地をしっかりと持った「夢を叶える人」なんだと感じました。
まとめ
「ぶいえいと」には、心地よい雰囲気と美味しいコーヒー、ケーキ、料理が揃っています。
ぜひ一度足を運んでみてくださいね!
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■Instagram:https://www.instagram.com/__cafe_v8/?hl=ja
■オンラインストア:https://cafeveight.stores.jp/
■電話番号: 072-625-9526
■住所:〒567-0887 大阪府茨木市西中条町1−1